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Original Blend "memento" メメント【珈琲豆】
¥1,100
Original Blend "memento" オリジナルブレンド メメント THEE COFFEEを代表するオリジナルブレンドコーヒーです。 日本の古きよき喫茶店文化を尊敬して深煎りでもバランスの良い飲みやすいコーヒーを目指し、 エチオピア、インドネシア、ホンジュラスのコーヒー豆をブレンドしました。 また、THEE COFFEEではエスプレッソブレンドとしても使用。カフェラテなどの牛乳にも合います。
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MANDHELING G1 HUTAJULU マンデリン【珈琲豆】
¥1,300
MANDHELING G1 HUTAJULU マンデリン G1 フタジュル 鬱蒼と繁る山に立ち入った時の深緑色のような香り。 スパイシーでそれでいて甘い味わい。 マンデリンこそが喫茶店を思い起こすにふさわしいコーヒーだ。 強さと深く濃く落としても、あるいは冷やしてもいい。
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YIRGACHEFFE G1 ARICHA アリーシャ【珈琲豆】
¥1,300
YIRGACHEFFE G1 ARICHA イルガチェフェ G1 アリーシャ 深煎りのコクと甘さ、エチオピアの華やかさ。 対照的な味わいが奇跡的にひとつのコーヒーに宿っている。 アリーシャは私たちにとって特別なコーヒー。 日本の自家焙煎コーヒーを担った喫茶店から、現在のコーヒー文化までを紡ぐ物語の一杯。 そしてあなたにとってもまた特別な一杯になることを祈っています。 濃く強くドリップしても、または優しく明るい味わいにしてもあなたの好みに合わせてくれる。
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WOTE KONGA ウォテ コンガ【珈琲豆】
¥1,200
WOTE KONGA ウォテ コンガ THEE COFFEEではスペシャルティーコーヒー文化に敬意を表して、 アメリカンとして浅煎りのコーヒーを提供している。 華やいだ香りと柑橘の味わいは まるで紅茶のような味わいで、濃い喫茶店的なコーヒーが苦手な方へのオルタナティブとして。 そして古い時代の喫茶店のアメリカンを思い出す。 さっぱりと切れ味よく落とすのがいい。
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GAYO OLD【珈琲豆】
¥2,000
GAYO OLD ガヨ オールド 生豆のまま、熟成させたオールドコーヒーは日本の喫茶店文化の珍しい特徴です。 どこか懐かしい味わいと まるでお酒を飲んでいるような気持ちにしてくれます。 特別な一杯、好事家にも好まれるような珍しい一杯です。 生産国 インドネシア 精製 ハニープロセス 味わい 喫茶店らしい味わい。枯れたウィスキーのような香り。深い深い余韻を楽しむコーヒー豆です。 似合うジャズは チャールズ・ミンガス、オーネット・コールマン、アートアンサンブルオブシカゴ、高柳昌行、大友良英 在りし日のコーヒースタンド思い出すここから遠い音楽とともに 目を覚ます一瞬ここがどこだったかわからなくなるコーヒーを飲む 古きよきものと新しいものがぶつかり合ってジャズ喫茶です
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Peggy Lee / Black Coffee 【USED Vinyl】
¥1,800
真夜中、眠れない。 床を歩きまわり、ドアを見張る。そのあいだにブラック・コーヒーを飲む。恋は使い古しのブルース。日曜の午後がどんなものか、この平日の部屋では永遠にわからない。午前一時から四時まで、影に話しかけている——「Black Coffee」の歌詞は、そういう夜の記録だ。 ペギー・リー。彼女は叫ばない。囁く。声を張り上げるかわりに、引く。その引き算が、聴く者の身を乗り出させる。ジューン・クリスティでもクリス・コナーでもない、この乾いた官能。ニコチンと、冷めたコーヒーと、来ない誰かを待つ時間。 1953年から56年、デッカ録音。ジミー・ロウルズのピアノ、ピート・キャンドリのトランペットが、煙のように寄り添う。派手な伴奏はいらない。この声には、余白がいちばん似合う。 「I've Got You Under My Skin」も、「There's A Small Hotel」も、彼女が歌うと違う色になる。明るい曲でも、どこかに夜の匂いが残る。それがペギー・リーだ。 針を落とせば、眠れない夜が始まる。 ──── COFFEE PAIRING ──── ブラックで。銘柄は問わない。 このレコードにミルクは要らない。砂糖も要らない。タイトルがすべてを言っている。ブラック・コーヒー。それだけだ。 強いて挙げるなら MANDHELING G1。深く、苦く、夜の重さを持つ一杯。眠れない夜の相棒として、これ以上のものはそうそうない。だが本当は、いま手元にあるブラックを、ただ黙って飲めばいい。ペギー・リーの声が、残りをやってくれる。
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The Modern Jazz Quartet / Concorde 【USED Vinyl】
¥1,800
ジャズにタキシードを着せた四人組がいた。 モダン・ジャズ・クァルテット。ステージに現れるとき、四人は必ず正装だった。ヴァイブ、ピアノ、ベース、ドラム。バップの汗と煙から生まれた音楽に、彼らは背筋を通した。ブロウしない。叫ばない。ジョン・ルイスのフーガが、バッハの対位法をハーレムの夜に接続する。 1955年7月2日、ヴァン・ゲルダー・スタジオ。この盤で、コニー・ケイが初めてドラムに座った。ケニー・クラークの後任。全編を貫く彼のシンバル・ワークは、白熱していながら、決して前に出ない。抑制こそが熱を高めるということを、この四人は知っていた。 表題曲「Concorde」。ルイスがパリの街の名を冠した一曲だ。フランスへの憧れ、ヨーロッパの伝統。だがそれは単なる模倣ではない。得意のフーガ形式に、即興という譲れない核が埋め込まれている。ルイスとジャクソンの見事な調和。この一曲だけで、MJQが最高のモダン・ジャズ・コンボであることの証明になる。 ミルトのヴァイブが歌い、ルイスのピアノが応える。掛け合いは双子のようだ。誰が主役でもない。四人で一つ。それがこの楽団の、最初からの流儀だった。 針を落とせば、端正な熱が部屋を満たす。急がず、崩れず、美しく。 ──── COFFEE PAIRING ──── memento 店の名を冠した豆。派手な個性で押すのではなく、全体の調和で聴かせる——その在り方が、この楽団とよく似ているからだ。 バランスのとれた甘さと、静かな余韻。ジョン・ルイスの端正なタッチのように、出しゃばらない。だが確かな芯がある。「朝日のようにさわやかに」を聴きながら、ゆっくり飲むのがいい。
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Sonny Rollins / Way Out West 【USED Vinyl】
¥1,800
1957年3月7日、午前3時、ロサンゼルス。 三人は昼間、それぞれ別のスタジオ仕事で潰れていた。だからセッションは真夜中に呼ばれた。ソニー・ロリンズ、レイ・ブラウン、シェリー・マン。この三人が同じ部屋で演奏するのは、これが初めてだった。ピアノはいない。テナー、ベース、ドラムだけ。逃げ場のない編成だ。和音の布団はない。裸で立つしかない。 明け方7時。四時間ぶっ通しで半分録り終えた頃、ロリンズが言った。「今、乗ってる」。24時間起きていたシェリーが返した。「俺も弾きたくなってきた」。疲れ切っていたレイは、ただ笑った。 そこから「Way Out West」が生まれた。西へ来たことを祝う、ロリンズの自作。 ジャケットのロリンズを見ろ。ステットソン帽、ガンベルト、ホルスター。荒野にサックスを提げて立っている。カウボーイ映画で育ったニューヨークの子供が、初めて本物の西部に来た。冗談のような格好だ。だが音は冗談じゃない。「I'm An Old Cowhand」の馬の蹄のようなリズム。これほど自由で、これほど堂々とした演奏は、そうそうない。 十六分の音楽が、三十分で録れた。針を落とせば、あの夜明けの空気が戻ってくる。 ──── COFFEE PAIRING ──── GAYO OLD オールドクロップ特有の、乾いた土の質感。角の取れた深み。派手な酸はない。かわりに、どっしりとした落ち着きがある。 西部の荒野、明け方の乾いた空気。ロリンズのテナーの図太さ。この盤に必要なのは、華やかさではなく、地面のような重さだ。深めに淹れて、ゆっくり飲む。急がなくていい。あの夜明けの三人が、急がなかったように。
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Art Blakey & The Jazz Messengers – Three Blind Mice【USED VINYL】
¥2,400
ドラムが始まる前から、何かが来る気がした。 アート・ブレイキーのドラムは予告する。音が来る前に、空気が変わる。"Three Blind Mice"が始まると、フレディ・ハバードのトランペットとウェイン・ショーターのテナーとカーティス・フラーのトロンボーンが、三本同時に動き出す。三つがぶつかるのではなく、絡み合う。そこにブレイキーが押してくる。 1962年1月、ハリウッドのクラブThe Renaissanceでのライブ録音だ。スタジオではない。客がいる。空気がある。シダー・ウォルトンのピアノが良い。騒がしい場所の中で静かに軸を作っている。 "Blue Moon"でウェイン・ショーターがバラードを吹く。同じ人間が吹いているとは思えない。速い曲の鋭さと、遅い曲の甘さが、一人の中に共存している。 B面の"Up Jumped Spring"はフレディ・ハバード自身の曲だ。若い。急いでいる。それでいい。 Pairing Coffee:MANDHELING G1。深く、スパイシーで、後から甘さが来る。ブレイキーのドラムに、少し似ている。
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Duke Ellington / Money Jungle【USED VINYL】
¥2,950
三人が同じスタジオにいた。エリントンは63歳。ミンガスは40歳。マックス・ローチは38歳。 これは穏やかなセッションではなかった。大喧嘩だったという伝説が残っている。 ミンガスはセッション途中でスタジオを出た。エリントンがエレベーターまで追いかけた。何かを言った。ミンガスは戻った。その後に録音されたのが、このアルバムだ。 タイトル曲"Money Jungle"が始まると、エリントンのピアノがブルースを叩きつける。エリントンがこんなふうに弾くとは、誰も思っていなかった。ビッグバンドのリーダーが、ミンガスとローチに押されて、自分の中の別の何かを引き出している。 "Fleurette Africaine"では一転して静かになる。ミンガスのベースが浮かぶ。ローチのブラシが消えそうに軽い。この一曲だけで、このアルバムを買う理由になる。 "Caravan"と"Solitude"はエリントン自身の旧作だ。しかし二人がいると、聴き慣れた曲が別の形をとる。 コーヒーはMANDHELING G1がいい。深く、スパイシーで、底に甘さがある。三人の間にある緊張と、その緊張の奥にある敬意に、少し似ている。
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Eric Dolphy / Last Date LP Mercury【Used Vinyl】
¥3,500
1964年6月2日、オランダのヒルフェルサム。その27日後、エリック・ドルフィーはベルリンで死んだ。36歳だった。 このアルバムが「ラスト・デイト」と名付けられたのは、そういう事情による。録音当日、ドルフィーはそのことを知らなかった。ミシャ・メンゲルベルクのトリオと、招待客だけの小さな部屋で演奏した。終演後、ドルフィーはトリオのメンバーに手紙を書いた。またいつか一緒にやろう、と。その手紙がドラマーのハン・ベニンクに届いたのは、ドルフィーの死から二日後だった。 フルート、バスクラリネット、アルトサックス。ドルフィーは三本の楽器を持ち替えながら演奏した。"You Don't Know What Love Is"では、フルートとボウイングされたベースだけが鳴る。それが人間の声に聴こえる瞬間がある。アルバムの最後、"Miss Ann"が終わった後、ドルフィーの声が録音されている。「音楽は、聴き終わったら空気の中に消える。二度と捕まえられない」と彼は言った。 それが、最後の言葉になった。 ペアリングコーヒーはマンデリンG1。深煎りの奥に、消えていく何かの気配がある。
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Minor Threat / Minor Threat (First Two Seven Inches) 【USED Vinyl】
¥4,200
誰かに何かを言われること自体が腹立たしいから、音楽で叫ぶことに決めた。自由を求める姿勢、誰とも同じではない表明。Straight Edge. 1981年、ワシントンD.C.。イアン・マッケイは十九歳だった。酒を飲まない。ドラッグをやらない。誰彼構わずヤらない。それを歌にしたら、勝手に運動になった。本人が一番驚いたはずだ。四十六秒の曲に、思想の名前がついてしまった。 「Straight Edge」——直訳すれば、まっすぐな刃。定規の縁。だが本人は主義を作ったつもりなどない。ただ、自分はこうだと言っただけだ。俺はお前らと違う。それだけの話が、四十年経っても消えない。 音は速い。速すぎて、雑だ。ドン・ジエンタラのインナー・イヤー・スタジオ、機材は最小限。だがこの雑さこそが正しい。磨いたら死ぬ音というものが、この世にはある。 ジェフ・ネルソンが描いたビール瓶の男が裏ジャケでこちらを見ている。革ジャンを着た瓶。中身は空っぽ。それが誰のことなのかは、聴けばわかる。 八曲で十五分。裏返してさらに四曲。終わったら、また針を落とす。そういうレコードだ。 ──── COFFEE PAIRING ──── このレコードに似合うのはアメリカの浅煎りのコーヒーのスタイルなのかもしれない。ストレートエッジハードコアの流れはいつしかスペシャルティーコーヒーの運動に結びついていった。そう信じている。
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John Coltrane Quartet / Ballads 【USED Vinyl】
¥2,800
怒れる若きテナー奏者、と呼ばれた男がいた。 シーツ・オブ・サウンド。音の絨毯。一秒間に何十個の音符を吹き込む。息継ぎの隙もない。批評家は困惑し、客は逃げた。それでも吹き続けた。1961年のヴィレッジ・ヴァンガードでは、聴衆が耳を塞いだという。 その男が1962年、マウスピースを壊した。 正確には、気に入らなくて細工をして、余計に悪くなった。急速調が吹けなくなった。調子を落とさざるを得なかった。本人の弁だ。仕方なく、メロディをそのまま吹いた。 そうしてできたのが、この盤だ。 八曲すべてスタンダード。譜面は楽器店で買ってきたもの。三十分ほど半分リハーサルして、たいてい一発録り。ジーン・リースはライナーにこう書いている——こんな奇妙なレコーディングは見たことがない、と。 だが出来上がったものは、コルトレーンの生涯で最も静かで、最も温かい。 事故が名盤を作ることがある。あるいは、事故などなかったのかもしれない。ただ、この人はずっと歌いたかっただけなのかもしれない。誰にもわからない。 針を落とせば、ため息のようなテナーが鳴る。それだけは確かだ。 ──── COFFEE PAIRING ──── WOTE KONGA エチオピア、ウォテ・コンガ。柑橘と花の香りが、湯を注いだ瞬間に立ち上がる。派手さはない。だが冷めていく過程で、甘さが少しずつ姿を現す。 この盤に必要なのは、強さではない。速さでもない。ゆっくり飲めるものだ。「Say It」の一音目でカップを持ち上げ、「Nancy」が終わる頃に飲み終える。三十分。ちょうどそういう時間の長さで作られている。
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The Eminent Jay Jay Johnson Volume 1 【Used Vinyl】
¥5,500
The Eminent Jay Jay Johnson Volume 1 Blue Note 1505 / 1953 トロンボーンがここまで速く動けるとは、知らなかった。JJジョンソンはビバップをトロンボーンに持ち込んだ。誰もできないと思っていたことを、ただやった。クリフォード・ブラウンが横にいる。若いミンガスが下を支えている。全員、急いでいる。急いでいるのに、ちっとも雑ではない。コーヒーが届く前に、A面が終わった。ペアリングはmemento。記憶という意味のブレンドは中深煎りでバランスがいい。速さの中に軸がある、このアルバムに似ている。
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Bud Powell / The Scene Changes (The Amazing Bud Powell Vol.5)【USED Vinyl】
¥2,800
バド・パウエルは41才でこの世を去った。 悪夢とパラノイア、麻薬中毒を断つための闘病生活、今より100年ほど前に生まれたバドに病院と薬は現代の医療や精神的な文化の庇護はなかったのじゃないだろうか。 芸術にはきっと関係ない。クレオパトラの夢を録音した33才の頃の演奏がこのアルバムに収録されている。金切り声、猫科の動物が捉えた獲物を弄ぶような執拗なバップフレーズは、ジャズ喫茶とそこに通う憂鬱な青年たちを完全に魅了した。ポールチェンバースのベース、アート・テイラーのドラムス、素晴らしい。これこそがピアノトリオだ。スレスレの演奏がジャズ喫茶を席巻した。ブルーノートに違わない、真っ青なサウンドがある。 似合うコーヒーは、ブレンドだ。ジャズ喫茶をイメージした普遍的な黒いサウンドが似合う。
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Wes Montgomery / So Much Guitar! 【USED Vinyl】
¥1,800
ピックを使わない男がいた。 インディアナポリス。昼はラジオ工場で働き、夜はクラブで弾いた。近所迷惑になるからと、親指の腹で弦を撫でるように弾く癖がついた。それが世界を変えた。制約が様式になる。貧しさが音色になる。そういうことは、ときどき起こる。 1961年8月4日、ニューヨーク。ハンク・ジョーンズのピアノ、ロン・カーターのベース、レックス・ハンフリーズのドラム、レイ・バレットのコンガ。ウェスは三十八歳。名声はまだ追いついていない。だが指はもう完成している。 親指は速く弾けない。だから必要な音しか弾かない。装飾を削ぎ落とし、輪郭だけが残る。オクターヴが鳴るとき、そこには二本の弦しかないのに、部屋がひとつ埋まる。 「While We're Young」の一音目で、わかる。この男は急いでいない。急ぐ必要がない者の音だ。 ──── COFFEE PAIRING ──── YIRGACHEFFE ARICHA ナチュラルプロセス特有の、熟した果実の甘さ。輪郭がくっきりしていて、余分な要素がない。ウェスの親指が削ぎ落とした音の在り方と、この豆の澄み方は同じ場所にある。 冷めていく過程で甘さが立ち上がってくる。
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The Modern Jazz Quartet – Fontessa Atlantic MJ-7071 / 1956 USED VINYL
¥5,500
タイトル曲”Fontessa”は11分ある。 コメディア・デル・アルテの登場人物たちをモチーフにした曲だとジョン・ルイスは言った。ハルレキン、ピエロ、フォンテッサ。仮面をつけた人間たちの音楽だ。しかしミルト・ジャクソンのヴァイブラハープが鳴り始めると、仮面のことは忘れる。ブルースの体温が、どこにでも入り込んでくる。 ジョン・ルイスの構築と、ミルト・ジャクソンの即興。この二つの緊張が、MJQという四人組の全てだ。“Angel Eyes”では、その二つが最も近い場所にいる。パーシー・ヒースのベースが底を支え、コニー・ケイのドラムが羽根のように軽い。 1956年2月14日の録音だ。アトランティックに移籍しての最初のアルバム。DownBeatは最高点をつけた。 Pairing Coffee:YIRGACHEFFE ARICHA。深煎りの奥に花がある。端正な構造の中に、熱いものが宿っている。
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Tal Farlow / The Swinging Guitar Of Tal Farlow 【USED Vinyl】
¥1,800
指が長すぎた男の話をしよう。 タル・ファーロウ。看板描きの職人だった。二十歳を過ぎるまでギターに触れもしなかった。それが数年でこの国最速の指になった。誰も教えていない。誰にも教わっていない。 そして一番速くなった頃、彼は消えた。ニュージャージーで看板を描き、海辺で釣りをして、ときどき近所の店で弾いた。ジム・ホールとバーニー・ケッセルが訪ねてきて、頼むから戻ってくれと言った。ファーロウは首を横に振った。 このレコードは1956年。消える二年前の音だ。エディ・コスタのピアノが、まるで同じ一人の人間の左手みたいにギターに絡む。コスタもまた消えた。1962年、三十二の誕生日を前に、車の中で。 速さは何かから逃げるためのものだったのか。誰にもわからない。ただ盤の上で、二人の指はまだ走り続けている。追いつく者はいない。 pairing coffeeはマンデリンG1 軽快だが、意味がある。故に重たい。
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Herb Ellis & Joe Pass / Seven, Come Eleven 【USED Vinyl】
¥1,800
1973年7月29日、カリフォルニア州コンコード。夏の夜。六千人の耳。 ステージに二本のギターが並んだ。ハーブ・エリスとジョー・パス。どちらもオスカー・ピーターソン・トリオの出身。片方が先を弾けば、片方が追う。追われた方が今度は先に立つ。競っているのか、遊んでいるのか、聴いている側にはわからない。たぶん本人たちにもわからない。 ライナーにこんなやりとりが載っている。ハーブが言う。「今の曲は "Seven Come Eleven" だ」。ジョーが返す。「いや、あれは "Fast" だ」。 速い。それだけの話だ。理屈はいらない。 背後にレイ・ブラウンのベースとジェイク・ハンナのドラム。この二人は必要なときにしか音を出さない。前に出ない。前に出ないことで、二本のギターを本物のカルテットにしている。名脇役とはそういうものだ。 スタジオでは絶対に録れない音がある。客の熱、演者の軽口、その場でしか生まれない電気。これはその記録だ。針を落とせば、あの夏の夜が戻ってくる。 ──── COFFEE PAIRING ──── YIRGACHEFFE ARICHA ナチュラルの長い余韻と、熟成したワインのような味わいがある。二本のギターが弾き交わすような、この盤の快活さにちょうど合う。
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Bud Powell / The Amazing Bud Powell Vol.1 【USED Vinyl】
¥3,200
狂気は才能の裏地だった。 パウエルの指が鍵盤を叩くとき、そこには救済も反省もない。ただ落下がある。真っ逆さまの、単音の滝。ビ・バップは速度の宗教で、彼はその殉教者だった。生きることと壊れることが、同じ和音の中で鳴っている。 1949年、52丁目。煙草の煙と汗の匂い。ナヴァロのトランペットが火を放ち、二十歳のロリンズがまだ固まりきらない才能の破片を撒く。ローチのスティックが、パウエルの呪われた身体を叩き起こす。誰も、次の一小節を予測できない。 これは病んだ精神が見た夢の記録だ。美しいのではない。恐ろしいのだ。恐ろしいから、美しい。 針を落とせば、四十年代後半の狂った黄金がまわり出す。深淵はいつも、あなたのすぐ足元にある。 paring coffeeはイルガチェフェG1。限りなく透明にちかい。
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Satin Doll - Sam Gendel 【USED Vinyl】
¥4,200
サックスが溶けている。 そう感じる瞬間が、このアルバムのどこかに必ずある。旋律はある。しかしその輪郭が、少しずつ崩れていく。デューク・エリントンの”Satin Doll”、チャールズ・ミンガスの”Goodbye Pork Pie Hat”、マイルス・デイヴィスの”Freddie Freeloader”。誰もが知っているスタンダード曲が、ゲンデルの手を通ると、別の何かになって出てくる。原型は残っている。しかし夢の中で聴くような、輪郭がぼやけた何かだ。 録音は2日半で終わった。三人が同じ部屋にいた。ヘッドフォンなし、クリックトラックなし、Abletonなし。赤いランプが点いて、演奏して、止まる。次へ進む。そういう作り方だ。“Afro Blue”は友人の結婚披露宴でそのまま演奏したライブ録音で、リハーサルも打ち合わせもなかった。それでもあの音になった。 ゲンデルはサックスをただの金属の塊だと言った。でも正しい形に曲げられた金属だ、とも言った。このアルバムを聴くと、その意味が少しわかる気がする。楽器を愛しているのに、楽器に縛られていない。 ジャズと呼んでもいい。しかしジャズセクションに置くには少し違う、とPitchforkは書いた。その感覚は正しい。 コーヒーはYIRGACHEFFE ARICHAがいい。深煎りの奥に、花のような華やかさがある。このアルバムもそうだ。スタンダードという深みの奥に、別の光が宿っている。
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Sam Sanders Mirror, Mirror【NEW Vinyl 】
¥5,600
このアルバムは、長いあいだ存在しなかった。 録音はされた。しかし正式にリリースされることはなく、ジャケットの絵すら作られなかった。デトロイトのサックス奏者サム・サンダーズは、レコード産業の目的を理解した上で、それを共有しないことを選んだ。だから音楽は、何十年もテープの中にいた。 ジャズとファンクとソウルが混ざっている。コルトレーンに比べられ、オーネット・コールマンに比べられ、しかし誰にも似ていない。スティーヴィー・ワンダーのバンドにいたこともある。モータウンを知っている。それでもデトロイトの路地から出てくる音がする。 ワウワウギターと初期のシンセが鳴る"Funk'ed Up"のあたりで、コーヒーのことを忘れた。 ペアリングはGAYO OLD。熟成された豆の、カカオニブのような香り。時間をかけて作られたものが、時間をかけて届いた。
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Wes Montgomery – Goin’ Out Of My Head 【USED VINYL】
¥2,200
ウェス・モンゴメリーは親指でギターを弾いた。 ピックを使わなかった。だから音が柔らかい。角が立たない。しかしオクターブ奏法が始まると、その柔らかさの奥に何か固いものがあることがわかる。甘いのに、芯がある。 このアルバムはオリヴァー・ネルソンが編曲したブラスとウッドウィンドが後ろにいる。ウェスのギターは、その大きな音の塊の中で、一本だけ違う温度を持っている。"O Morro"ではボサノヴァのリズムがゆっくり揺れて、"Naptown Blues"ではインディアナポリスの空気が匂う。ウェスは1923年にその街で生まれた。 コーヒーが冷める前に、A面が終わった。 Pairing Coffee:WOTE KONGA。浅煎り、軽く、柑橘の後味。ウェスのギターの温度に、少し似ている。
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Things Happened Here - Kansas Smitty's 【NEW Vinyl】
¥3,400
ロンドンのイースト・エンドに、Kansas Smitty'sというバーがある。バンド名もそこから来た。 現在進行形のジャズだ。100年前の録音を大切にすることと、今鳴っている音楽を聴くことは、矛盾しない。このバンドの演奏には、バーの熱気がそのまま入っている。酒の匂いと、人の声と、誰かが笑う音が。 コーヒーを飲みながら聴くには、少しうるさいかもしれない。それでいい。 コーヒーはmemento、あるいはマンデリン。今の空気を吸っている音楽に、合っている。
福井の若狭町熊川宿にジャズ喫茶と珈琲焙煎所を構える「THEE COFFEE」です。
福井県公安委員会許可第 521130011322 号
道具商
memento 株式会社


