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AE-30 - Sam Gendel 【USED Vinyl】SEALED

¥5,500

残り1点

楽器は一本だけだ。Roland AE-30、デジタル・ウィンド・インストゥルメント。見た目はサックスに似ている。しかし中に入っているのは、ブラスセクション全体だ。フルートにも、チェロにも、尺八にも、ドラムキットにもなる。指づかいはサックスのままで、出てくる音は別の何かだ。サム・ゲンデルはそれを持って、アイスランドへ行った。2021年の夏、映像作家のマルセラ・シトリノヴィッチと一緒に。溶岩原と氷河と、風の音しかない場所で、ひとりで吹いた。ビクトールという地元の救助隊員が、改造したランドクルーザーで人が入れない場所まで連れていった。録音した。それがこのアルバムだ。15曲、全部で20分ちょっと。一曲が短い。一分のものもある。しかし短いからといって軽いわけではない。スケッチ、とも呼べる。しかしスケッチの中に、その場所でなければ出てこなかった何かが入っている。"NATURE BOY"を氷河の前で演奏した、とゲンデルは言っている。そうでなければあの音にはならなかった、ということが、聴けばわかる。ジャズかどうかという問いは、このアルバムには似合わない。アンビエントとも少し違う。ジョン・ハッセルの名前が浮かぶ人もいるだろう。しかしゲンデルはゲンデルだ。ロサンゼルスのサックス奏者が、アイスランドの風景の中で、デジタル楽器と格闘した記録。それ以上でも以下でもない。

コーヒーは冷め切っている、アルバムが終わっていた。

似合うコーヒーは一体なんだろう。記憶を意味するmementoというブレンドだ。

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サム・ゲンデルはロサンゼルスのサックス奏者だ。Leaving Recordsを中心に多作で知られ、Sam Wilkesとのコラボレーション、Nonesuchからのリリースなど、現代ジャズの最前線にいる。しかしこのアルバムは、その中でも特異な一枚だ。
使用楽器はRoland AE-30 Aerophone Proのみ。一本の電子ウィンド楽器で、アルバム全体を録音した。AE-30はサックスの指づかいで演奏できるデジタル楽器で、ドラムキット、チェロ、尺八、フルートなど無数の音色を内蔵している。ゲンデルはその可能性を探るため、一つのルールを設けた。「すべての音をAE-30だけで出す」。それ以外の音は入れない。
録音場所はアイスランドの野外各地。溶岩原、滝の近く、氷河の前。映像作家のマルセラ・シトリノヴィッチがその様子を映像に収め、このアルバムはドキュメンタリー映画の音声作品として同時リリースされた。案内役のビクトールへの曲"VIKTOR'S BLUES"、スタンダード曲"NATURE BOY"の氷河前での演奏など、場所と音楽が不可分に結びついている。
15曲、トータル20分強。ジャズともアンビエントとも言いきれない。しかしその曖昧さこそが、このアルバムの正体だ。知らない楽器の、知らない音楽。そういうものに出会う機会は、あまり多くない。

info

レーベル:Leaving Records
フォーマット:LP, Album, Limited Edition(300枚限定)
リリース:2021年12月8日
録音場所:アイスランド各地、野外

収録曲
A1. BLKSND 2:10
A2. 1% BATTERY
A3. ÞÓRSMÖRK 1:14
A4. PIPA 1 1:11
A5. 3FLUTES 1:20
A6. VIKTOR'S BLUES 2:02
A7. SOME MEADOW 0:55
A8. LANDCRUISELIFE 0:35
B1. MADE FROM SHEEP 2:30
B2. UGLY PUDDLE
B3. CELLO PERFORMANCE 2:09
B4. PRESETS 0:45
B5. SOME DRUM PATCHES 1:29
B6. ORCHESTRA KIT + SHAKUHACHI 1:20
B7. NATURE BOY 1:03

Personnel
Sam Gendel – Roland AE-30 Aerophone Pro Digital Wind Instrument(全音源)

Credits
Photography:Marcella Cytrynowicz
Layout & Type:Sam Gendel
Label:Leaving Records
Special Thanks:Viktor Einar Vilhelmsson

¥5,500

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