【USED LP】Miles Davis / Sketches of Spain
¥3,300($20.99)
残り1点
International shipping available
黄色い大地の向こうに、赤い地平線が横たわっている。トランペットは、ギターの代わりに深い歌を歌っている。群衆はいない。ただ一人の声が、広場に響いている。オーケストラは、影のように寄り添うだけで、決して急かさない。祈りにも似た旋律が、行列のようにゆっくりと進んでいく。喪失の色をした音が、乾いた空気の中に溶けていく。孤独は、探せば探すほど遠ざかっていく。それでも、その影だけは常にそばにあった。闘牛士の一歩のように、音は静かに間合いを詰める。針を落とすたび、乾いた大地の匂いがよみがえる。この盤の中で、スペインはまだ暮れきっていない。
―――――――――――――――――――――
PAIRING COFFEE
このアルバムに似合うコーヒーは、
YIRGACHEFFE ARICHA
張り詰めた緊張感と、削ぎ落とされた祈りの旋律に。
深煎りの苦みとボディが、乾いた大地の重さと響き合う。
一人の声が広場に響くような、孤独な余韻のために。
1959年、西海岸滞在中のマイルスがホアキン・ロドリーゴ「アランフエス協奏曲」の録音を聴き、そのメロディが頭から離れなくなったことから企画された一枚。ギル・エヴァンスと共に二ヶ月かけて構想を練り、同年末にレコーディングが行われた。エヴァンスは協奏曲の中間部を書き直し、拡張している。
スタジオでは、マイルスがピアノでパートを議論し、エヴァンスが指揮台で全体を統率した。あるテイクでは電話をかける真似をして「自分に電話して黙れと言ってやる」と冗談を飛ばしたという逸話も、共同編集者ナット・ヘントフによるライナーに記されている。リード・トランペットのアーニー・ロイヤル、ホルンのジミー・バフィントンとジョン・バロウズら、当時最高の譜面読みたちが集められた。
「Saeta」はアンダルシアの受難週に歌われる宗教歌、「Solea」はフラメンコの一形式で「孤独」を意味する。マイルスはこれらスペインの音楽語法を、まるでアンダルシアのジプシーに生まれたかのような自然さで自らのカンテ・ホンド(深き歌)へと昇華させている。
Personnel
Miles Davis — trumpet
Ernie Royal — trumpet(lead)
Frank Rehak — trombone
Jimmy Buffington — french horn
John Barrows — french horn
Arranged & conducted by Gil Evans
Produced by Teo Macero
Tracklist
SIDE 1 Concierto de Aranjuez /Will O' The Wisp
SIDE 2 The Pan Piper /Saeta /Solea
―――――――――――――――――――――
Press / Label
レーベル Columbia Records
カタログ番号 DYJP 1037(国内盤・ソニー・ミュージックダイレクト/原盤CS 8271、STEREO)
録音 1959年末
ライナー Nat Hentoff
付属品 ライナー付き、帯なし
―――――――――――――――――――――
Condition
ジャケット:表面全体に経年によるスレ・こすれが見られる。大きな
破れや欠損はなし。
盤:全編試聴済み、針飛びなし。盤面は綺麗で状態良好です。
福井県公安委員会許可第 521130011322 号
道具商
memento 株式会社

