Art Pepper / Art Pepper Meets The Rhythm Section【USED Vinyle】
¥2,600($17.09)
残り1点
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いなせだ。クールであり、最上級のジャズ。
クールなんだ、それでいて速い。
1957年1月19日、土曜の午後。ロサンゼルス。
Art Pepperはその日、録音があることを当日まで知らされていなかった。
妻が勝手に段取りをつけた。
数ヶ月ぶりに出したアルトのリードは、乾いて割れていた。
相手はMiles Davisのリズム隊。一年半、毎晩同じ呼吸で演っている三人だ。
西海岸の男が一人、東海岸の完成品に放り込まれた。
You'd Be So Nice To Come Home To。最初のコーラスで、もう決着がついている。
Straight Life。この曲名を、彼は二十二年後に自伝の題として使う。
五時間で一枚録り終えた。逃げ場のない午後の記録だ。
PAIRING COFFEE
このアルバムに似合うコーヒーは、YIRGACHEFFE ARICHAだ。深煎りの苦みの奥に、削ぎ落とされた輪郭がある。甘さに逃げない一杯が、この緊張には合う。
1957年1月19日土曜の午後、ロサンゼルスのContemporaryスタジオ。この日 Art Pepper(アート・ペッパー)が引き合わされたのは、Red Garland(レッド・ガーランド)、Paul Chambers(ポール・チェンバース)、Philly Joe Jones(フィリー・ジョー・ジョーンズ)——当時 Miles Davis のグループで一年半にわたり同じ舞台に立ち続けていた、東海岸の完成されたリズム・セクションだった。
企画そのものが挑発的である。西海岸の文脈でしか語られてこなかった白人アルト奏者を、東部のリズム隊のただ中に置く。しかもPepperはこの録音を当日まで知らされていない。段取りをつけたのは妻のDianeで、麻薬禍のさなか久しぶりに手にした彼のアルトはリードが乾ききっていたという。万全とは対極の状態で、彼は最も苛烈な相手と対峙させられた。
だが You'd Be So Nice To Come Home To の最初のコーラスが終わった時点で、この顔合わせが尋常でない音楽を生むことは誰の目にも明らかだった。以後は速い。全員が案を出し合い、Waltz Me Blues と Red Pepper Blues の二曲がその場で作られ、開始から五時間後にはアルバム一枚が録り終わっていた。リハーサルなき一発勝負の記録である。
Side 1 の Straight Life は、Pepper が1979年に発表する自伝の題名となった。プロデュースはLester Koenig、録音はRoy DuNann。Westrex 45-45方式によるステレオ録音で、AKG C-12を用いたマルチマイク収録という技術データが裏面に明記されている。演奏の内容と録音の精度が同じ水準で釣り合った、稀な一枚だ。
CONDITION
Media Near Mint (NM or M-) 盤面良好、針跳びなし
Sleeve Very Good Plus (VG+) 裏面上部にわずかなシミ、他は良好
OBI Near Mint (NM or M-) 完存、良好
日本語解説入りインサート付属。
Deadwax: SILBT 2840 C-5(Side 1 刻印)
PRESS / LABEL
Label: Contemporary / キングレコード
Catalog No.: LAX-3011(原盤 S 7532)
盤面: LAX-3011 / S 7532 (SILBT 2840/2841) STEREO
Format: LP, Album, Stereo, 33 1/3rpm, 12"
Country: Japan / 日本盤プレス 1974年
Recorded: 1957年1月19日、Contemporary Studio, LA
Produced by: Lester Koenig / Sound by: Roy DuNann
監修: 野口久光・油井正一・岩浪洋三・岡崎正通
解説: 梁田 博
帯記載価格: ¥1,500
「コンテンポラリー・ジャズ1500シリーズ 第1期」限定盤。
Red Garland は Prestige Records の許諾により参加。
技術:Westrex 45-45 StereoDisk / AKG C-12 / RIAA
PERSONNEL
Art Pepper alto sax
Red Garland piano
Paul Chambers bass
Philly Joe Jones drums
TRACKLIST
SIDE 1
1. You'd Be So Nice To Come Home To 5:25
2. Red Pepper Blues 4:32
3. Imagination 3:36
4. Waltz Me Blues 2:55
5. Straight Life 3:58
SIDE 2
1. Jazz Me Blues 4:32
2. Tin Tin Deo 7:42
3. Star Eyes 5:12
4. Birks Works 4:15
ART PEPPER
Meets The Rhythm Section【USED Vinyle】
Contemporary LAX-3011, Japan 1974, OBI
Sharp. Cool, jazz of the highest order — cool, and fast with it. Saturday afternoon, January 19, 1957, Los Angeles. Pepper wasn't told about the session until that morning. His wife had arranged it behind his back. The reed on the alto he hadn't touched in months had dried and split. Across from him: Miles Davis' rhythm section, three men who had breathed together nightly for eighteen months. One West Coast player dropped into a finished East Coast machine. You'd Be So Nice To Come Home To — one chorus in, it's settled. Straight Life: twenty-two years on, that title became his autobiography. One album, five hours, nowhere to hide.
Pairing: YIRGACHEFFE ARICHA. Behind the dark-roast bitterness, a pared-down edge. No retreat into sweetness.
CONDITION
Media: NM (M-) - clean surface, no skips
Sleeve: VG+ - slight age spots on the back
OBI: NM (M-) - complete
Japanese insert. Deadwax: SILBT 2840 C-5
レコードという媒体の大きな利点のひとつは、通常なら共演することの
ない者同士の演奏を残せることにある。個の表現であるジャズにおいて、
人格と人格がぶつかった結果を記録できるのは魅力的だ。それが起きたのが
1957年1月19日土曜の午後、Art PepperがRed Garland、Paul Chambers、
Philly Joe Jonesと出会った日である。
Pepperは1950年代で最も刺激的なジャズメンの一人だが、他に呼びようが
ないため「西海岸の文脈」でのみ語られてきた。一方リズム隊は全員が
東部の人間で、この一年半、Miles Davisのグループで共に演奏してきた。
この二つを引き合わせるのは挑発的な企画に思えた。
だが You'd Be So Nice To Come Home To の最初のリハーサルの一コーラス
が終わった時点で、この相互作用が異例に刺激的なジャズを生むことは
誰の目にも疑いようがなかった。その後は速かった。全員が案を出し合い、
Waltz Me Blues と Red Pepper Blues の二曲がその場で作られ、わずか
五時間後にはこのアルバムが録り終わっていた。一発勝負の、他に類を見ない
ジャズ体験である。
Pepperは1925年9月1日カリフォルニア州ガーデナ生まれ。9歳でクラリネット
を始め、12歳でアルトを手にした。1940年から43年にかけては学校よりも
ロサンゼルスのセントラル・アヴェニューで夜を明かしたという。
Art Pepperは1950年代アメリカ西海岸のジャズにおける、まぎれもなく
最高の白人アルト・サックス奏者である。その魅力は生来のブルース・フィーリングに根ざす。
1951年から53年にかけてStan Kentonのオーケストラで頭角を現したが、
麻薬禍により57年に第一線を退いた。しかし60年代に入って彼の卓越した
実質は再び認められ、74年の復帰以降、ふたたび活動の場を得ている。
本作は1957年1月19日ロサンゼルス録音。Pepperが最も好調だった時期の
代表的傑作であり、東西のリズムが最良の形でかみ合った一枚である。
福井県公安委員会許可第 521130011322 号
道具商
memento 株式会社

