1/5

Thelonious Monk / Solo On Vogue【USED Vinyl】

¥2,400

残り1点

International shipping available

ヴォーグのスタジオでたった一人、ピアノに向かった。

1954年6月7日、パリ。サル・プレイエル劇場での「サロン・ド・ジャズ」に出演するため滞在していたセロニアス・モンク、伴奏者はいない。誰の顔色もうかがわない。「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」の最初の一音から、間の取り方そのものが旋律になっている。弾かない音が、弾いた音と同じだけの重みを持つ。これがモンクにとって初めてのソロ・レコードだった。

「煙が目にしみる」を除く全曲がオリジナル。パーカーでもガレスピーでもない、ビ・バップの高僧と呼ばれた男の、素顔に近い一枚。

paring coffee
このアルバムにはWOTE KONGAを合わせる。穏やかで、余韻の長い一杯。音と音の間にある沈黙を埋めない、そのままの間隔を保つコーヒー。

熊川宿の静かな午後には、こういう一人の時間がよく似合う。

International shipping available

『Solo On Vogue』は、1954年6月7日にパリで録音されたセロニアス・モンク初のソロ・ピアノ・アルバム。ジェリー・マリガン・カルテットとともにサロン・ド・ジャズ出演のためパリに滞在していた期間に、フランスのヴォーグ・レーベルへ一気に吹き込まれた。

1951年から57年にかけて、モンクは麻薬事件を機にニューヨークでの出演資格(キャバレー・カード)を剥奪され、公の場での演奏がほぼ不可能だった苦難の時期にあった。本作はその只中で生まれた、数少ない記録のひとつ。

「煙が目にしみる」1曲を除く全曲がモンクのオリジナルで占められ、後年のソロ作を含めても最良の出来と評されることが多い。「ウェル・ユー・ニードント」はプレスティジ盤とは異なるテイク2を収録するなど、このセッションだけの独自ヴァージョンが複数存在する。

本盤はVogue Jazz Series①として1984年にKing Record株式会社が日本で発売したLP(K23P-6731、¥2,300)。ライナーノーツはAndre ClergeatとSyoichi Yui(表記)、日本語解説は油井正一(1983年12月執筆)による解説シートが付属する。スイングジャーナル誌選定ゴールドディスク。

Artist: Thelonious Monk
Title: Solo On Vogue
Label: Vogue(Licensed by Vogue, France)/King Record Co., Ltd.(発売元)
Catalog No.: K23P-6731
Series: Vogue Jazz Series①
Format: LP, Album, Mono
Country: Japan(Made in Japan)
Price: ¥2,300
Pressed: 1984((P) NPc. 1984)
Recorded: 1954年6月7日, パリ

Design: Hiroshi Ono(AD SHOP)
Liner Note: Andre Clergeat, Syoichi Yui/日本語解説:油井正一(1983年12月)
選定:スイングジャーナル誌ゴールドディスク

【パーソネル】
Thelonious Monk - piano

【収録曲】
Side A
1. 'Round About Midnight(T. Monk)5:14
2. Eronel(T. Monk)2:31
3. Reflections(T. Monk)4:56
4. We See(T. Monk)2:34

Side B
1. Well You Needn't(T. Monk)3:26
2. Hackensack(T. Monk)3:00
3. Evidence(T. Monk)3:05
4. Smoke Gets In Your Eyes(J. Kern, O. Harbach)3:23
5. Off Minor(T. Monk)2:32

【ジャケット】VG+〜VG
・表面、黒地の質感紙に細かな白い擦れ・スレが複数箇所あり(上部および中央付近)。
・裏面上部にも同様の軽いスレあり。文字・タイトルの視認性に問題はない。
・全体として大きな傷み・角潰れ・シミは見当たらず、保存状態は良好な部類。

【盤】EX
・Side A/Side Bともに光沢良好、目立つスクラッチ・傷は確認できない。
・レーベルはVogueレインボー・ロゴ、印字明瞭、MONO表記。


【付属品】
・日本語解説シート(見開き4ページ、油井正一 解説、スイングジャーナル選定ゴールドディスク表記)付属。
・帯は確認できず、ジャケット自体に「SOLO ON VOGUE」のパープルパネルが印刷デザインとして組み込まれている(帯ではなく本体印刷)。

解説:油井正一(1983年12月)

ビ・バップ創生期、その発祥の地であるハーレムの「ミントンズ・プレイハウス」でハウス・ピアニストを務めていたモンクは「バップの高僧」と呼ばれたが、実際にはバップらしいバップを弾いたことがないと指摘する。むしろヨアヒム・ベーレントの説、すなわちジェームス・P・ジョンソンからファッツ・ウォーラーへと続くストライド・ピアノの系譜を継ぐ者としてモンクを位置づける。

1951年から57年にかけて、バド・パウエルの車内からヘロインが発見された事件に連座する形でモンクはキャバレー・カードを剥奪され、6年間ニューヨークのジャズ・クラブに出演できなかった苦難の時期を過ごす。麻薬をやらないことを周囲は知っていたが、黙秘を貫いた結果パウエルとともに有罪となり、60日間の豚箱生活を送った。バウエル一人を罪に落とすのは友情に反するというのがモンクの信条だった。

本作はそうした苦難の最中、1954年6月7日にパリのサル・プレイエル劇場での「サロン・ド・ジャズ」出演のため滞在中、ヴォーグへ吹き込まれたソロ・レコード。モンクにとって最初のソロ録音であり、「煙が目にしみる」を除く全曲がオリジナルで固められている点、モンク独特のピアノ奏法がよくわかる点で、史上の名盤に数えられるべき一作と評される。

曲名の異同にも言及がある。本盤収録の「リフレクションズ」は原盤では「Portrait of An Ermite」、「ウィ・シー」は「Manganese」として吹き込まれており、「ウェル・ユー・ニードント」はテイク2、「エヴィデンス」に相当する曲が「Reflections」の表題で収録されるなど、通常知られる曲名と本盤表記には食い違いがある。「オフ・マイナー」はこのレコードのみに存在する唯一のソロ・ヴァージョンとされる。

¥2,400

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品

        福井県公安委員会許可第 521130011322 号

        道具商

        memento 株式会社