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Sonny Rollins / Way Out West 【USED Vinyl】

¥1,800

残り1点

International shipping available

1957年3月7日、午前3時、ロサンゼルス。

三人は昼間、それぞれ別のスタジオ仕事で潰れていた。だからセッションは真夜中に呼ばれた。ソニー・ロリンズ、レイ・ブラウン、シェリー・マン。この三人が同じ部屋で演奏するのは、これが初めてだった。ピアノはいない。テナー、ベース、ドラムだけ。逃げ場のない編成だ。和音の布団はない。裸で立つしかない。

明け方7時。四時間ぶっ通しで半分録り終えた頃、ロリンズが言った。「今、乗ってる」。24時間起きていたシェリーが返した。「俺も弾きたくなってきた」。疲れ切っていたレイは、ただ笑った。

そこから「Way Out West」が生まれた。西へ来たことを祝う、ロリンズの自作。

ジャケットのロリンズを見ろ。ステットソン帽、ガンベルト、ホルスター。荒野にサックスを提げて立っている。カウボーイ映画で育ったニューヨークの子供が、初めて本物の西部に来た。冗談のような格好だ。だが音は冗談じゃない。「I'm An Old Cowhand」の馬の蹄のようなリズム。これほど自由で、これほど堂々とした演奏は、そうそうない。

十六分の音楽が、三十分で録れた。針を落とせば、あの夜明けの空気が戻ってくる。

──── COFFEE PAIRING ────

GAYO OLD

オールドクロップ特有の、乾いた土の質感。角の取れた深み。派手な酸はない。かわりに、どっしりとした落ち着きがある。

西部の荒野、明け方の乾いた空気。ロリンズのテナーの図太さ。この盤に必要なのは、華やかさではなく、地面のような重さだ。深めに淹れて、ゆっくり飲む。急がなくていい。あの夜明けの三人が、急がなかったように。

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『Way Out West』は、ソニー・ロリンズが1957年3月7日にロサンゼルスで録音した代表作であり、ピアノレス・トリオによるジャズの金字塔だ。

編成はソニー・ロリンズ(ts)、レイ・ブラウン(b)、シェリー・マン(ds)。ピアノを置かないテナー・トリオという編成は、当時としては挑戦的だった。和音楽器がないぶん、各奏者の音がむき出しになる。ロリンズはかねてよりピアノ抜きで録りたいと考えており、折しもオスカー・ピーターソン・トリオでロサンゼルスに来ていたレイ・ブラウンと、自身のグループを率いていたシェリー・マンが同地にいたことで実現した。

セッションは午前3時に招集された。三人とも昼間はスタジオ仕事があったためだ。三人が一緒に演奏するのはこれが初めてだったが、ロリンズが曲を提示し、レイとシェリーが加わって練り上げていくうち、完全な一体感に達した。明け方7時、半分を録り終えたところで全員が「乗ってきた」と感じ、そこから表題曲が生まれた。十六分を超える演奏が、わずか三十分で録音されたという。

収録曲は「I'm An Old Cowhand」「Solitude」「Come, Gone」「Wagon Wheels」「There Is No Greater Love」、そして表題曲「Way Out West」。カウボーイ・ソングをジャズに取り込むアイデアはロリンズ自身のもので、ニューヨークで西部劇を観て育った彼の遊び心が表れている。プロデュースはレスター・ケーニッヒ、録音はロイ・デュナン。ジャケット写真はウィリアム・クラクストン。ステットソン帽にガンベルト姿のロリンズが荒野に立つ、ジャズ史上最も有名なカヴァーの一枚だ。

本品はContemporary / キングレコードによる日本盤(Contemporary Jazz 1500 Series)。ロリンズのテナーの魅力を余すところなく捉えた不滅の名盤。

Condition



■ 盤面 (Vinyl) — VG+
Side 1 / Side 2 ともに光沢良好。深いスクラッチは見当たらない。経年相応のヘアライン(細かな薄スレ)がうっすらある程度。レーベル面(Contemporary グレーラベル)も汚れ・書き込みなく良好。
デッドワックス:SILBT 2079(Side 1)/ SILBT 2080(Side 2)

■ ジャケット (Jacket) — VG+
表面:印刷・光沢とも良好。上部・角にわずかな擦れ、経年のヤケ。
裏面:ライナー面。経年のヤケが全体的にある。テキスト・写真の視認性に問題はない。
背・角:リングウェアは軽微。シームスプリット(継ぎ目の裂け)は現状確認できない。

■ その他
帯つき

※コンディション評価はあくまで主観による。中古品・経年品であることを理解のうえ、写真もあわせて判断のこと。

info



アーティスト:Sonny Rollins(ソニー・ロリンズ)
タイトル:Way Out West
レーベル:Contemporary Records / キングレコード(日本盤)
シリーズ:Contemporary Jazz 1500 Series
カタログ番号:LAX-3010(原盤 Contemporary S7530)
規格:S 7530
フォーマット:LP, Album, Reissue, Stereo
回転数:33 1/3 rpm
録音:1957年3月7日、Contemporary's studio, Los Angeles
発売:1974年(日本盤/℗1974)
マトリクス:(SILBT 2079)Side 1 / (SILBT 2080)Side 2
製造:MANUFACTURED BY KING RECORD CO., LTD. TOKYO, JAPAN
Distributed by King Record Co., Ltd. Japan

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Side 1
1. I'm An Old Cowhand (Johnny Mercer)
2. Solitude (Duke Ellington, Eddie De Lange, Irving Mills)
3. Come, Gone (Sonny Rollins)

Side 2
1. Wagon Wheels (Peter De Rose, Billy Hill)
2. There Is No Greater Love (Isham Jones, Marty Symes)
3. Way Out West (Sonny Rollins)

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Sonny Rollins — tenor saxophone
Ray Brown — bass
Shelly Manne — drums

Recorded at Contemporary's studio in Los Angeles, March 7, 1957
Produced by Lester Koenig
Sound by Roy DuNann
Cover Photo: William Claxton
Liner Notes: Lester Koenig

プロデューサーであり Contemporary の主宰者ケーニッヒが、ロリンズという人物の紹介から書き起こす。このアルバムの中心にして原動力であるロリンズは、控えめで、繊細で、誠実な、深く探求する若者だ。批評家や音楽家たちが彼を新しいジャズの声、「コロッサス(巨人)」、ジャズで最も創造的なホーン奏者、「テナーのボス」、新しいバードと呼び始めていることに、ようやく落ち着かない気持ちで気づき始めた——そういう青年だと。

ケーニッヒは、ロリンズ自身がまだ自分の全盛期に達していないと自覚している点を強調する。彼は自分のスタイルがまだ発展途上にあることを知っており、それゆえ現在の卓越した地位への意識は、これから学ぶべきことの多さと、彼に信頼を寄せる多くの人々への責任感によって、抑制されている。

ダウンビート誌(1956年5月2日)のナット・ヘントフによるロリンズ評が引かれる。「リズム的に、今日のどのテナーもソニーほど権威をもってスイングしないし、これほど持続的に駆動される者も少ない。彼のアイデアはホーンから弾丸のような推進力で噴出する。旋律的に、彼の構想は角張っており、フレーズは柔らかく流れるというより激しくギザギザだ。音色も硬い、だが耳障りではない」。

ロリンズの音楽的嗜好についても本人の言葉が引かれる。コールマン・ホーキンスが最も重要な初期の影響で、その和音の変化の弾き方、即興の素晴らしいやり方に惹かれた。プレスも好きだったし、バイアスも。パーカーは自分の好きな音楽的アイデアの集合体だ、と。

ロリンズは1931年9月7日ニューヨーク生まれ。多くのジャズメンと違い、少年時代は音楽に興味がなかった。母がピアノを習わせたが身につかず、一、二か月でやめた。近所にコールマン・ホーキンスが住んでおり、ソニーはホーキンスが帰宅するのを玄関先で待った——ただ一目見たくて。1945年にホーキンスがサインした写真を今も持っているという。

本アルバムの成立事情が語られる。これはロリンズがマックス・ローチ・クインテットの一員として1957年3月に初めて西海岸を訪れた際の、自然発生的な産物だ。ロリンズは以前からピアノ抜きで録音したいと思っていた。その願いは、レイ・ブラウンがオスカー・ピーターソン・トリオでロサンゼルスに来ており、シェリー・マンも自身のグループで同地にいたという事実によって後押しされた。ベースとドラムだけで演奏することを考えたとき、ブラウンとマン以上の二人を見つけるのは難しい。二人とも自分の楽器の名手であり、1956年のジャズ人気投票(ダウンビート、メトロノーム、プレイボーイ)三誌すべてで第一位を独占していた。

三人とも昼間はスタジオ録音の仕事があったため、セッションは午前3時に招集された。三人が一緒に演奏・録音するのはこれが初めてだったが、ロリンズが様々な曲を提示し、レイとシェリーが加わって練り上げていくうち、完全な一体感(total rapport)に達した。午前7時、四時間の集中でアルバムの半分を録り終えたとき、ロリンズは「今、乗ってる(I'm hot now)」と言った。24時間起きていたシェリーは「弾きたくなってきた」と言い、同じく疲れていたレイは、ただ微笑んだ。その中間点で「Wagon Wheels」が生まれ、続いてロリンズの奔放で想像力豊かなオリジナル——この機会を祝して「Way Out West」と名付けた曲——に取り組んだ。二曲(十六分を超える音楽)が三十分以内に録音された。

「I'm An Old Cowhand」と「Wagon Wheels」はロリンズのアイデアだった。意外な素材の中にジャズを見出す彼の特別な才能の好例だ。ニューヨークの多くの若者と同様、カウボーイ映画で育った彼は、初めて「西部に来る」という考えに喜んだ。「I'm An Old Cowhand」のリハーサル中、彼はシェリーに「馬に乗って草原をゆったり駆けるような感覚(loping along in the saddle feeling)」が欲しいと語った。

ピアノレスという型破りな編成ゆえに各奏者が完全にさらされ、聴き手は三人のユニークなジャズメン——二人の巨匠と、偉大なキャリアの入口に立つ新星——の音と個性を聴く稀な機会を得る、とケーニッヒは結ぶ。

なお、ジャケット写真は西海岸ジャズ写真家として国際的に知られるウィリアム・クラクストンによるもの。初の西部行きを祝してステットソン帽、ホルスター、ホーンを提げてポーズを取るというのは、ロリンズ自身のアイデアだった。

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