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Bud Powell / The Amazing Bud Powell Vol.1 【USED Vinyl】

¥3,200

残り1点

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狂気は才能の裏地だった。

パウエルの指が鍵盤を叩くとき、そこには救済も反省もない。ただ落下がある。真っ逆さまの、単音の滝。ビ・バップは速度の宗教で、彼はその殉教者だった。生きることと壊れることが、同じ和音の中で鳴っている。

1949年、52丁目。煙草の煙と汗の匂い。ナヴァロのトランペットが火を放ち、二十歳のロリンズがまだ固まりきらない才能の破片を撒く。ローチのスティックが、パウエルの呪われた身体を叩き起こす。誰も、次の一小節を予測できない。

これは病んだ精神が見た夢の記録だ。美しいのではない。恐ろしいのだ。恐ろしいから、美しい。

針を落とせば、四十年代後半の狂った黄金がまわり出す。深淵はいつも、あなたのすぐ足元にある。

paring coffeeはイルガチェフェG1。限りなく透明にちかい。

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『The Amazing Bud Powell Vol.1』は、モダン・ジャズ・ピアノの礎を築いたバド・パウエルの代表作であり、ブルーノートに残された最重要作の一枚だ。

このアルバムには性格の異なる二つのセッションが収められている。ひとつは1949年8月9日、ファッツ・ナヴァロ(tp)とソニー・ロリンズ(ts)を迎えたクインテット。「Dance Of The Infidels」「52nd St. Theme」「Bouncing With Bud」といったビ・バップの名演がここに詰まっている。特にまだ二十歳のロリンズが参加している点は歴史的に貴重だ。

もうひとつは1951年5月1日、カーリー・ラッセル(b)、マックス・ローチ(ds)とのトリオ。パウエルの最高傑作と名高い「Un Poco Loco」が、1stテイクからマスターまで三度収録され、その創造の過程をまるごと聴くことができる。「Parisian Thoroughfare」「A Night In Tunisia」も収録。

ライナーノーツは『ジャズ百科事典』の著者レナード・フェザーが執筆。カヴァー写真はフランシス・ウルフ、デザインはジョン・ハーマンサダー、リマスターはルディ・ヴァン・ゲルダー。ブルーノートの美学を体現する布陣だ。

ジャズ・ピアノを語るうえで避けて通れない、まさに「素通りできない一枚」。

Condition

盤 (Media): VG+
ジャケット (Sleeve): VG

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■ 盤面 (Vinyl) — VG+
Side 1 / Side 2 ともに光沢は良好で、視認できる大きな傷はない。ライトを当てると経年相応のヘアライン(細かな薄スレ)がうっすらと確認できるが、深いスクラッチはなく、全体として良好な状態。レーベル面(ブルーノート)も汚れ・書き込みなく美しい状態を保っている。

■ ジャケット (Jacket) — VG
表面:四隅にわずかな擦れ・角のあたりに軽微なつぶれあり。全体の光沢・印刷は良好。
裏面:経年によるシミ(フォクシング/茶色い斑点)が全体的に見られる。テキスト・トラックリストの視認性に問題はない。
背・角:リングウェアは軽微。シームスプリット(継ぎ目の裂け)は現状確認できない。

■ 付属 (Insert)
ライナーノーツ(日本語解説・GXK 8071)付属。経年のヤケ・シミあり。

※コンディション評価はあくまで主観による。中古品・経年品であることを理解のうえ、写真もあわせて判断のこと。

アーティスト:Bud Powell(バド・パウエル)
タイトル:The Amazing Bud Powell Vol.1(アメイジング・バド・パウエル 第1集)
レーベル:Blue Note / King Record Co., Ltd.(日本盤)
カタログ番号:GXK 8071(M)
原盤番号:BLP 1503
発売:1978年(日本盤リイシュー)
フォーマット:LP, Mono(モノラル)
回転数:33 1/3 rpm, Microgroove
マトリクス:(ILBT 1326)Side 1 / (ILBT 1327)Side 2
製造:キングレコード株式会社(日本)
定価(当時):¥2,300
リマスター:Rudy Van Gelder
カヴァー写真:Francis Wolff
カヴァー・デザイン:John Hermansader
ライナーノーツ:Leonard Feather

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【トラックリスト / Tracklist】

Side 1
1. Un Poco Loco (1st Take) ………… 3:50 (Powell)
2. Un Poco Loco (2nd Take) ………… 4:31 (Powell)
3. Un Poco Loco ………… 4:44 (Powell)
4. Dance Of The Infidels ………… 2:53 (Powell)
5. 52nd St. Theme ………… 2:49 (Thelonious Monk)
6. It Could Happen To You (Alternate Master) ………… 2:23 (Burke-Van Heusen)

Side 2
1. A Night In Tunisia (Alternate Master) ………… 3:50 (Robin-Gillespie)
2. A Night In Tunisia ………… 4:14 (Robin-Gillespie)
3. Wail ………… 3:04 (Powell)
4. Ornithology ………… 2:23 (Bennie Harris)
5. Bouncing With Bud ………… 3:02 (Powell)
6. Parisian Thoroughfare ………… 3:25 (Powell)

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【パーソネル / Personnel】

◆ 1949年8月9日録音
(Dance Of The Infidels / 52nd St. Theme / Wail / Bouncing With Bud / Ornithology 他)
Bud Powell — piano
Fats Navarro — trumpet
Sonny Rollins — tenor saxophone
Tommy Potter — bass
Roy Haynes — drums

◆ 1951年5月1日録音
(Un Poco Loco / A Night In Tunisia / Parisian Thoroughfare / It Could Happen To You 他)
Bud Powell — piano
Curly Russell — bass
Max Roach — drums

Produced by Alfred Lion

【ライナーノーツ要約 / Liner Notes Summary】

── オリジナル英文ライナー(Leonard Feather 執筆)より

このジャケットの中には、バド・パウエルの精神を旅した収穫が収められている、とフェザーは書き出します。それは美と闇、歓喜と悲哀が入り混じる旅路であり、天才の輝きを宿しながらも病と困窮に苛まれた「奇妙な国」だと。

パウエルは1924年9月27日ニューヨーク生まれ。52丁目の華やかな日々と、病院での孤独な日々を行き来しながらも、同時代の音楽家たちから満場一致の賞賛を勝ち取り、国際的なジャズの殿堂に不動の地位を築きました。1940年代、彼のロケットのように速く、力強い単音のライン、陰鬱で辛辣な和声の発明は、ブルーノートのアルフレッド・ライオンに深い感銘を与え、1949年から一連の録音セッションが始まりました。

フェザーが特に筆を割くのが「Un Poco Loco」です。三つのテイクは一つの傑作が生まれる過程そのものであり、1stテイクではまだ曲が固まりきらず途中で行き詰まる。2ndテイクもまだ確信に欠ける。そして三度目にして、パウエル最高の名演のひとつが完成する——その全過程を聴ける喜びは「三重に増幅された悦楽」だと評しています。

「Dance Of The Infidels」はナヴァロとロリンズの掛け合いで幕を開けるビ・バップの快作。「Glass Enclosure」はライオンがパウエルの自宅で耳にした断片から発展した、彼の最高峰のひとつ(※本曲はVol.2収録)。「A Night In Tunisia」の別テイクは、奇妙に遅れたエンディングゆえに再録が必要になった逸話が語られます。

── 日本語解説(青木和富、1976年)より

日本盤解説では、パウエルを「瞬間の王」と呼び、ビ・バップの本質を「破滅への疾走」として論じます。チャーリー・パーカー、セロニアス・モンクとの関係性、そしてモンクの論理性とパウエルの非論理的・衝動的な資質の対照が、鋭い筆致で描かれています。40年代後半の最盛期こそ、パウエルの「破滅の美」が真に立ち現れた時期だと結論づけています。

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